背景

気候変動が大きな問題であることは、いまさら言うまでもないでしょう。CO2排出量が増えれば、地球はより暑くなるというのが、科学的結論なのです。私たちは、経済全体の炭素(CO2e)強度をできるだけ早く減らす必要があるだけでなく、炭素(CO2e)を大気から吸収する必要があることも、多くの科学者が認めているところです。

注:CO2eはCO2 equivalentのことであり、二酸化炭素換算の数値のことです。

炭素の削減と除去を促進する最も効果的な方法のひとつが、カーボンクレジットです。これは、1トンのCO2排出削減または除去をデジタルで表示したものです。CO2またはCO2に相当する温室効果ガスの排出を削減または除去するプロジェクトを実行した場合、二酸化炭素1トン相当の排出を削減または除去するごとに、カーボンクレジットが1つ作成されることになります。このカーボンクレジットを償却することで、オフセットとなります。従って、プロジェクト実施者はカーボンクレジットを販売してプロジェクトの資金調達できるため、カーボンクレジットは重要な金融ツールとなります。

しかし、炭素市場の一番の問題点は、非常に非効率的であることです。原理的にはプロジェクトの資金調達すは容易に入手できるにもかかわらず、現在の市場力学によって、この種のソリューションをスケールすることがほぼ不可能となっています。今日のボランタリーなカーボン市場は、取引所や市場メカニズムが存在せず、各取引の個別の購入契約に依存したレートで店頭取引を行うブローカーによって支配されています。透明性や効率性はほとんどなく、市場は根本的に崩壊しています。

Flowcarbonは、オープンかつ透明で、流動性のある市場にビジネスチャンスがあると考え、カーボンクレジットのための双方向ブリッジを活用したオープンソースプロトコルとして発足しました。

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