動的手数料

アンバンドル、スワップ、償却、償還の各機能には、動的な手数料が適用されます。動的手数料は単純で、古いビンテージに対応するよりも、新しいビンテージに対応する方が高くなります。これは、古いカーボンクレジットの償却を奨励し、バンドルの新しさを維持するためです。

動的手数料は、”レーキバック”コントラクトを用いて実施されます。バンドルコントラクトでは、すべての機能に対して最大手数料が設定されています。ユーザーがある機能の実行をリクエストすると、コントラクトがユーザーアカウントに代わってその機能を実行し、レーキバックコントラクトは最大手数料のうちどの程度の手数料をリクエスト主体に返還すべきかを決定します。

つまり、例えば最大手数料が15％で、サラが100バンドルトークンを2020GCO2にアンバンドルするようリクエストしたとします。ここで、バンドルトークンコントラクトは自動的に15GCO2を手数料口座に集め、85はレーキバックコントラクトに送られます。レーキバックコントラクトには、実際の手数料がいくらかというロジックが含まれます。2020年は比較的新しいビンテージですが、最新ではないことを考えて、実際の手数料は10%だとしましょう。この場合、レーキバックコントラクトは、手数料から5GCO2を引き戻し、90GCO2をサラに送り返すことになります。

レーキバックコントラクトの目的は、バンドルとGCO2コントラクトを更新しないで良いようにすることです。コントラクトのロジックを変更することはできません。手数料体系は時間とともに変更される可能性がありますが、それらの更新はレーキバックコントラクトで行われます。